NETFLIXで配信の始まった『スプリガン』を観る。はるか昔、『少年サンデー』で連載を読んだ覚えがあるが、その時は朝日ソノラマで出ていた菊地秀行のトレジャーハンターシリーズの影響を強く感じていたことも思い出す。八頭大は高校生の設定だったが、こちらの主人公は16歳の設定だそうである。この厨二設定は今の時代にかえって新鮮ということであろうか。
『鎌倉殿の13人』は源頼朝の退場を予感させる第24話。もはや任侠映画と選ぶところがない展開に加えて、『極道の妻たち』までなぞる脚本は確信犯の仕事であるに違いない。一介の坂東武者だったあの頃はよかったというセリフが沁みる大河の折り返し付近。範頼の最期に善児が登場し、ホラーのような修羅場で次週刮目せよという流れだが、善児の後継者が自身の手によって育てられるという展開があるそうだから、その女児は両親を殺されたあの子供だろうか。いやはや。予告で大泉洋に「死ぬかと思った」というセリフを吐かせているところまでが今週のハイライトで、もちろん来週を楽しみにしないわけにはいかない。