ゼロコロナ

あらゆる無理筋を通して、中国はゼロコロナ政策を引き続き堅持の方向だけれど、中国製の不活性ワクチンの効果の是非は問題ではなく、そもそも高齢者のワクチン接種率が低いことが問題だと指摘する記事を読んでアタマの風通しがよくなる。

年齢層の高い人々には西洋的な医療やワクチンそのものに根強い忌避感があって、上海では60%程度の接種率にとどまっているという話が本当なら、検査によってこれを抑え込もうという判断にも、ただ面子の問題以上に、それなりの切迫感があるということかもしれない。

そのCOVID-19もこのゴールデンウィークにはなくなったかのように地元観光地は賑わっていて、4月には縮小開催となった御柱祭も里曳きはほぼ通常通り行われている。パンデミックの3年目は各国がそれぞれの対策の独自性を競っているかのようだけれど、本邦のそれには、忘れることにしたという要素が入っている気がしてならない。