『チャンシルさんには福が多いね』を観る。韓国の映画界を舞台に、長年支えてきた監督の急死によって道に迷うチャンシルさんの日常を描く。ままならない人生の話だから甘くはないのだけれど、テンポがよくてわかりやすい演出なので悪くない。チャンシルさんは小津安二郎のファンなのだけれど、画面には日常系の邦画の雰囲気が濃く漂って、演じるカン=マルグムは小林聡美のような役回り。95分程度の尺でいろいろちょうどいい感じ。
この前日、WHOはサル痘の流行を国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態とする宣言を出す。専門家の意見はいまだ割れているようだけれど、基本的には接触感染であるこの疾病の感染者が、米国では1ヶ月に18倍というスピードで2,600人といわれると、いったい何が起こっているのかとやや怯えざるを得ない。今回の流行では、従来と異なる臨床兆候が指摘されていると聞けばなおさら。
20時過ぎ、桜島が噴火。