『ディヴァイン・フューリー / 使者』を観る。韓国映画にはキリスト教を題材にしたものが案外多いけれど、教徒は総人口の3割を占めるというから立派なキリスト教国なのである。本作はパク=ソジュン演じる総合格闘家が回心して、神父を助けエクソシストになる話。その肉体美を称賛しつつ、コスプレとしては神父のキャソックを纏ってもらおうという趣向で、ラストにはバトルもあって、まぁ、やりたいことはわかる。悪魔祓いの話である以上は全体に暗めのトーンで、話の起伏もややなだらかなのだけれど、それほど悪くない。
チェ=ウシクがエクソシスト見習いの神父として端役で出演していて驚いたのだけれど、続編の主人公として名指しされるオマケがついていて、なるほどと思ったことである。本作はやや変化球というべきだが、しかし神父が主人公という正統なエクソシストものにどれほどの需要があるかは不明。