経済の場合は特にそうだが、デカップリングの主張はよくよく疑うことにしている。COVID-19対策を完全撤廃したデンマークが、感染と重症者数のデカップリングを持ち出した時にもホンマかよと思ったものだが、かの国では死者が指数関数的に増加し、同国の優れた疫学的検査体制はBA.2の拡大とそのさらなる亜種の出現を検出する。本当に重症者が増えないというのであれば、死者はADEによるものだろうか。ワクチンはそれだけに頼ることができるほどのものではないということではないのか。何しろ高齢者と同じく、乳幼児の入院が増えているというのだから、これは望んだ展開ではないということでよろしいか。
プースター接種率が6割の国でこうなのだから、同じ戦略は選択できないということだと思うのである。季節性の減少を交えつつ、結局のところ来年も同じことをやっているような気がする。
もうひとつのブラックスワンとなりうるウクライナでは、演習を終えた部隊の基地への帰還をロシアが知らせるけれど、その基地はよりウクライナ寄りにあるという情報もあったり。16日がひとつの分水嶺と目されていることもあって、こちらもまだまだ安心できない。