『フリー・ガイ』を観る。ライアン=レイノルズが主演のSFコメディ。オープンワールドのゲーム世界を舞台にして、そこに生きるNPCの視点から世界を構築していく手つきが楽しい。『レディ・プレイヤー1』とウィル=フェレルの『主人公は僕だった』の幸福な融合といったストーリー。特に後者は好きな映画なので、本作のアイディアも楽しめたのである。現実パートの資本と強者の横暴に重ねて、ゲーム内のモブキャラが世界の枠組みに異議申し立てをする展開は強いメッセージを感じさせるもので、ただ楽しいだけでもない。このあたりが評価されて2021年の収穫に挙げられることも多い作品だが、それもディズニー配給というところに本当の絶望はあるとして。
この地域も梅雨に入ったようだが、夜半にかけて集中豪雨に近いイメージの雨が降るようになって、これも気候変動の一様態ではないかと疑っている。もとから山間の気象ではあるが、こういう降り方はなかったと思うのである。