プレデター ザ・プレイ

『プレデター ザ・プレイ』を観る。『プレデター』を遥か過去に遡る前日譚で開拓以前のアメリカが舞台。賢い犬の出てくる映画は好きだが、コマンチ族の話にしては妙にアメリカナイズされているので、話の半分くらいはそっちにもっていかれてしまう。話がすすむにつれて違和感が薄れ、ネイティブアメリカンだけでなく野蛮な入植者の一群が狩りを仕掛けるあたりからは、それなりに面白いと思ったものの。無論のこと基本的にはお約束通りの展開なのだが、あまり回りくどいところがなくていいのではなかろうか。

ラストでカメオ的に登場するのが『プレデター2』でダニー=グローヴァー演じる刑事が受け取ったフリントロック銃である。アメコミではプレデターはそれなりに人気がある一派を形成していて、『Predator 1718』という作品にはこの銃の持ち主であるラファエル=アドリーニその人が登場するらしいのだけれど、時系列と刻印の内容からして本作がそれより後の話ということであれば、プレデターがこれを回収する一幕があったことになる。