ミャクミャク様

まず、維新の主導する大阪・関西万博など、公共セクターからプライベートセクターに金を引き出すための方便に過ぎないと思っているので、まったくロクでもないものだという認識しかないのである。

この前の日、その万博で「いのちの輝き」と呼ばれてきた公式キャラクターの正式名称が公表される。開幕1000日前のイベントで、これが「ミャクミャク」という名称であると明かされ、Twitterでは日本の土着信仰に結びつけた「ミャクミャク様」の大喜利が始まる。

この異形のキャラクターが真名を得たというのが、斯界の評価である。名前とともに神性を獲得し、これによりミャクミャク様は崇拝の対象となって、皆がその名を唱えるようになった。その名とともに、もたらす怪異が語られ、ミャクミャク様の権威はますます補強されるようである。

万人がまんまと踊って、ついには妖怪ハンター稗田礼二郎の漫画のコラージュまで出回り、まあ、このあたりがオチであろう。十分に盛り上がったということで、これを以って万博完結ということでもいいのではないか。