このところオデッサに住む邦人のWeb日記を読んでいる。大使館からの避難勧告を理解した上で現地にとどまる日本人は、たとえばアメリカの報道が伝えるほどの切迫感をもって状況を捉えていないが、米国の外交的なシグナルが、偽装作戦を口実に侵攻を正当化しようとするロシアに対する牽制をも狙っているとすればそのメッセージが誇張側にあるのは当然で、現地の目線とプロパガンダの中程に現実の転がっていく線はあるのだろう。
どうでもいいが、今どきWeb日記で情報発信をする人種には親近感を感じざるを得ない。
そしてこの日、ロシアからは国境を越えたウクライナの歩兵戦闘車を撃破したというニュースが伝えられ、ついに事実上の戦闘状態と言える状況が到来する。それがロケット弾による攻撃よりも深刻な事態かといえばまだわからないが、これをエスカレートさせるかどうかが事態を決定的に方向づけるだろう。