奔流

この夏の終わり。

ひと足先に学校の夏休みが終わった当地では、先週来、学級閉鎖で家にいる子息が発熱して出社できないという話が指数関数的に増えて、いやもう、大変なことになっている。9月以降の都市圏が同様の状況だとすると、現状追認のためにあらゆることが出鱈目な運用になるに違いない。酷い目に遭う人は確率的に発生し、捨て置かれることになるだろう。

長江流域の旱魃は、一転して大雨となり、保水力の落ちた地盤がもたらす水害が心配されているという。一方、パキスタンの洪水は累積的に酷くなり、これまで3000万人以上が影響を受けているというが、ダムの決壊が相次ぐことによって、水害が治れば飲料水の不足が起きるのではなかろうか。

気候変動のもたらす自然の振れ幅は圧倒的である。脆弱な国々の被災が続き、事態の収拾局面では国際金融市場までタイト化しているとなれば、人間界の不安定化も避けがたいようにみえる。

夜、ウクライナ軍による南部での攻勢が始まったとの未確認情報が流れる。