さきの工事で自宅のネットワーク環境が刷新されたので、アカウントの設定状況を確認したのだけれど、加入者IDで新規設定する手順はいいとして、そのパスワードがメールの平文で送られてきて驚く。2要素認証のワンタイムパスワードではなく、自ら設定した20桁記号入りのパスワードがアカウントそのものと一緒に届く経験はさすがに初めてで、かつてインターネットサービス事業者としてブロードバンドを先駆けたはずの地元業者の行く末を改めて心配する。
インフラは大手の通信会社が提供するとして、窓口となる業者は設備の敷設と日常的なサービスを担当するビジネスモデルらしいのだが、そのサービスの実態はひょっとしたら電話ベースの活動なのである。グローバルなデジタルトランスフォーメーションの流れから取り残されたローカルのデジタル化を担っているのは、そうした電話出張サポートなのかも知れないのだが、その生息域は急速に減少するであろう。