COVID-19の新規感染確認は連日、曜日として最多を記録していく様子だけれど、異様な検査陽性率の高止まりは実態が追えていないことを示しているので状況はさらに悪い。何しろ5割どころか8割を越える自治体もあるのだから、明らかな感染者が順番待ちをしているような感じなのである。
直近の死亡者は急峻に増加して、過去のピークを軽く超えていく勢いをみせている。10万人あたりの感染者はすでに欧米に近い水準となっている以上、これまでとは異なる事態が現出することになるのは時間の問題で、前日付で厚生労働省が「オミクロン株に対応した広域火葬計画の整備」について指示を出したことが伝えられる。ひとの死をこそリアリスティックに扱うことが求められる行政の仕事はもちろん存在し、数理として先を見通そうとしているわけだ。大局においてこれからの事態はその読みの通りに推移するのではないだろうか。