『恋せぬふたり』の第2話を観る。同居ものラブコメのフォーマットを採用するこの物語は、車窓に映っている景色が同じだと思っていたら実は進行方向が違う内回りの山手線に乗っていたという感じに観る者を狼狽させずにはおかない。岸井ゆきのが演じる咲子の異議申し立てに対する家族の対応はちょっとしたホラーの様相で、何につけ評価を試みる社会の生き辛さを可視化して重い。濱正悟が演じるカズの言動に至ってはサイコとしか思えぬ展開で、いろいろスリリングなまま次週に続く。引き続き30分とは思えぬ密度で、韓流なら各70分の第4話くらいのところまで来ていて、何しろ面白い。
この日、全国の新たな感染確認は3万人を越える。拡大のペースが速ければ、行動抑制に移行した場合の高い効果もまた期待できると思うのだが、いろいろと中途半端なままモニタリング項目の陽性率は東京で18%、大阪で48%という恐るべき状況にある。もはや多少の策では収束に向かわぬであろう。