『鎌倉殿の13人』第23話は後世に曾我兄弟の仇討ちとして知られることになる富士の巻狩りでの工藤祐経横死の顛末が語られる。三谷幸喜の脚本は、これを鎌倉殿に対する謀反とその揉み消しとして語り、この後の粛清の流れを予感させ、ドラマチックに盛り上げる。うまい。
そして義時の長男は「成長著しい金剛」というキャプションとともにストップモーションで登場し、今週から坂口健太郎が演じることになる。先週は鶴丸を庇う健気な姿をみせ、二人して父に抱き抱えられて万人の涙を誘った金剛である。この強行突破には、ひとしきり笑う。