『水曜日が消えた』を観る。『ハケンアニメ!』の吉野耕平監督の前作で、脚本も自ら書いている。中村倫也が主演で、その元同級生の役が石橋菜津美。曜日ごとに異なる人格が入れ替わりながら日々を過ごすという難しい設定だけれど、それなりに分かりやすく構成されていて、いろいろ悪くない。結局のところ主人公の内面で起こる事件を扱っているだけにもかかわらず、それなりの物語になっている。中村倫也の達者ぶりに頼ったようなところがあるけれど、石橋菜津美のちょっとした演技がまたいいのである。
この日、COVID-19の新規感染確認は東京で5,000人を超えて全国で起きつつある感染拡大の傾向を印象づける。最近は積極検査も行われていないという話を聞くけれど、沖縄や島根あたりの増加をみると第7波を形成するであろうBA.5の感染力はふたたび異次元の様相である。ここまで緩んでしまった状況では結局、見てみぬふりでやり過ごすということになりそうだが、疫学の原則に従い結果は惨憺たるものになるだろう。