この日、ウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会で演説する。そのメッセージは日本に出来ないことをわきまえ、戦後にまで射程をのばした内容で、やはりこのあたりの外交センスには侮れないものがあると評価を上げている。
プーチンがあの調子で、駐日ロシア大使館のツイートも完全に常軌を逸した陰謀論者のようになっているから、かの国が同じ舞台に立ったとしても人心の離反を招くだけが結果であろう。侵略者に今さら浮かぶ瀬はなく、外交においては、もちろん既に決着はついている。
対立の構図を欧米との間に絞りたいロシアからすると、アジアで積極的な制裁を表明している日本は目障りな存在ということになる。日本の対米従属は基本路線として、かの国の独裁者と同じ夢をみていたアベの影響力を排除したい現政権からすれば対露強行路線の先鋭化はチャンスでもあって、やはりこの侵略は各国で内政の政治力学をも大きく揺るがすものとなっている。世界経済は年央にかけて後退の可能性が高まっているだろうから、多くの国の将来をも変えることになるだろう。