連休中日、『鎌倉殿の13人』の続きを楽しみにしていたのだけれど、この週は最終章に向けたPR回で、出演者によるトークスペシャル。脚本家はコロナ感染で出演できなくなったキャラクターの場面を書き直してもいたらしいけれど、パンデミックやオリンピックによる中断のない久方ぶりの大河ドラマが、あと3ヶ月経たぬうちに完結する。
この番組での話題では、富士の巻き狩りでの曽我兄弟の仇討ちの回で、源頼朝が比奈のもとを訪れるシーンを演じていたのが実は大泉洋ではなく小栗旬だったというエピソードに驚く。大泉洋の休養とセットの都合で代役を立てることになったようなのだが、階段を登っていく場面には背中にも漂う頼朝感があったように思うのである。何しろ、同じ時、源頼朝の身代わりとなった工藤祐経が討たれるというシーンで、当の源頼朝も代役だったという二重の構造が面白い。