『鎌倉殿の13人』は坂東彌十郎の見せ場たっぷりで相変わらず楽しい。山本耕史の「首はねちまえよ」というセリフもあって素晴らしい。しかし筆頭に挙げるべきは新垣結衣一流の目の演技であろう。「もうよい」という言葉もあって、その出番はあとわずかであろうが、この印象の積み重ねがやがて大河というに相応しい物語の潮流となっていくのである。現在のところ巻き込まれ型の主人公の小栗旬がとてもいい。
各地でトンガの火山噴火がもたらした潮位の上昇が観測される。気象庁は津波と言いたがらない奇妙な展開となっているけれど、現象的には津波というほかない。大気の変動が津波を生じさせるメカニズムはやがて明らかになるだろう。
この日、地元の感染警戒レベルは非常事態宣言一歩手前にまで引き上げられる。小学校の1週間程度の休業も起きているようである。10万人に40人をこえる水準となって、県としては過去最高の新規感染が続いている以上は、やがて全数の入院・隔離が困難になることになるだろうが、雰囲気としては行けるところまで行くという様子である。「オミクロン株は軽症」という言説の罪は深い。ほんの数ヶ月前、オリンピック下の日本で入院加療を受けることなく死んでいく人が多数あったというのに、それを忘れてふたたび手遅れになるまで平常心というのは、腹が据わっているというより、何も考えていないようにみえる。