鎌倉殿の13人 #5

『鎌倉殿の13人』は第5話にして三郎こと北条宗時が退場する。それにかかわるのが第1話でこの物語の暗黒の断面を見せた梶原善演じる善児である。これが優れた脚本の仕事というものか。これまでのコミカルな流れは凄惨な平安の闇を際立たせるし、北条時政と大庭景親の名乗り合いも時政のこれまでのキャラクターから違和感なく続くエピソードとみえて、史実の言葉戦いを扱っているという周到さで感心しきり。北条の女たちの役回りもいいし、何より相変わらずの坂東彌十郎の圧倒的な存在感が素晴らしい。好き。

東京は日曜日では最多の新規感染確認を記録する。ブースター接種にそれなりの効果が期待できるとして、その目処も立たないまま成り行きに任せようという様子だが、もちろん自然に収束というわけにはいかないはずである。