鎌倉殿の13人 #7

『鎌倉殿の13人』を観る。坂東の暴れ馬、と呼ばれたことはない上総介広常をめぐる回だけれど、梶原景時が何故、頼朝を助けたのかというその理由が、幾重にも持ち出されて物語を動かしていく。序盤のハイライトというべきこのエピソードに大きな意味を与える、その納得の作りかたは相変わらず素晴らしい。

悪禅師こと阿野全成が登場して大暴れかと思いきや、とんだコミックリリーフでひとしきり笑う。これにやがて実衣が嫁ぐことになるというわけである。江口のりこが明らかなチョイ役というのも、さすが大河ドラマ。やたら首を刎ねたがる坂東武士の荒々しさが唐突に顔を出すあたりもまことにいい。

Macでは純正の日本語入力をつかっていたのだけれど、思い立ってGoogle日本語入力に変更してみる。ライブ変換が好きなのだけれど、正直それほど賢いというわけではないのはわかっていたことである。Google日本語入力はWindowsで使っているのでその使い勝手もよく見知ってはいたのだけれど、実際に置き換えてみると思っていた以上に差は大きく、これまでは一体、何だったのかという気持ちになっている。道具というのは機能ではなく、まず基本性能で選ぶべきであるとわかってはいたものの。

この日、3月6日に東京マラソンが実施されることになっているという話を知ってびっくりしている。これまでの議論や判断の積み重ねは、いつの間にかなかったことにしてアレはアレ、コレはコレでは物事に進歩など望めないであろう。東京オリンピックという愚行の延長という意味では一貫性もあるのかもしれないが、この国は以前の緊急事態宣言は何だったのかという状況にあって、なお先の見通しもないのである。