『鳩の撃退法』を観る。佐藤正午の小説を原作とした映像化だけれど、藤原竜也が主人公の津田伸一を演じているというだけでサスペンスの濃度が高くなっている気がしなくもない。このキャスティングがどのようになされたのかという点に興味がある。そもそも、どうして映画にしようと思い立ったのであろうか。2時間の尺への圧縮はそれなりに成立しているとしても、どんでん返しみたいな話として扱うのは、やはりちょっと違うと思うのである。いいけど。
この日、ロシアがモルドバへの侵攻を試みようとしているとの情報が伝えられる。時間軸では5月9日近くをターゲットとして、プーチンによる戦争の宣言とともにこうした動きが起きるという観測には説得力がある。ウクライナの兵力を分散させることができる以上に、スケールの拡大は西側にとっても避けたいシナリオであるがゆえ。しかし、その意図が見え透いている以上は事態の一層の混迷と過激化しかもたらさないのではなかろうか。