macOS Monterey 12.2

MacBook Proはミッションクリティカルな運用をしているわけでもないし、このところの品質にさほど不満がないこともあって、OSのアップデートが来れば機械的に導入するようにしているのだけれど、Montereyを12.2に上げたらスリープ中もじわじわとバッテリーが減るようになって往生している。一部ではニュースにもなっていて、どうやらBluetoothが入眠中も活発に動いているという話なのだけれど、普通に見逃すには大きな不具合なので何か条件があるのかと怪しんでいる。Bluetooth周りの不具合はよくあることだけれど、Montereyでは殊更よくないみたい。機器の接続が増えると断続的な切断が入る不具合も解消していない様子でいろいろ残念。

ロング・ショット

『ロング・ショット』を観る。シャーリーズ=セロンが大統領選に出馬しようとしている国務長官、セス=ローゲンがジャッジメンタルなジャーナリストの役を演じるロマンチックコメディ。セス=ローゲンはこれしか出来ないであろういつものキレ芸で、期待通りといえば期待通り。シャーリーズ=セロンも美しい上に風格があるので役回りによく合っている。そしてこれまで、何となく年上のイメージがあったのだけれど、そんなわけはなくて実に若々しい。

ロマンスとすれば王道の筋書きで、予想通りに展開する話なので125分というのはいささか長過ぎるという気がしなくもない。あと20分を削るのに困難はなかったはずだが、共和党とエスタブリッシュメントをこき下ろすあたりが圧縮されてしまうので、そういうわけにもいかないということであろう。役者自身の関心がメインプロットよりは周辺にある映画のはずなのである。

日曜日にもかかわらず新規の感染確認は8万人に迫る勢いで増え続けており、ピークにも3万人には届かなかった第5波を軽く超えて減衰の兆しが見えない。そのうち減るだろうという楽観がある気がしてならないのだけれど、その根拠があるように思えないので困惑している。

地球外少年少女

『地球外少年少女』を観る。商業用宇宙ステーションを舞台に、突発した異変とその状況からのサバイバルを描き、『逆襲のシャア』みたいな隕石落としの論理から、遂には量子論的とも超弦理論的ともみえる宇宙観にまで話は膨らんでいく。序盤、簡易宇宙服や布製の隔壁みたいな小道具が経済性を通してリアリティを補強するように作用しているあたりがことのほか好きである。

しばらく観ていると、どうやら特異点を超えたAIが引き起こしたカタストロフィを経た世界の話だということが明らかになっていくのだけれど、その語り口や人智を超えた知性にクジラのイメージが引用されるあたりは先行作品の存在を感じさせる近未来SFアニメの王道の印象でなかなか面白い。Netflixはシリーズ6話配信なのだけれどひと息に観てしまったのである。老人Zみたいな着ぐるみの主任が最高なのだけれど、出番が限定的なのが残念。

今、私たちの学校は…

『今、私たちの学校は…』を観る。Netflixで配信の始まったこの新しいシリーズは、学校を舞台としたゾンビものだけれど冒頭、凄惨ないじめのシーンから始まるだけあっていろいろと殺伐としており、役者の平均年齢も高めで人間関係は社会の縮図と映る。ゾンビは由来をみせつつ速やかに襲来し、テンションは高いのだが、それがずっと続くので第2話あたりは疲れる。第3話で話は市内に広がっていくのだが、ウィルスへの対応となっていくあたりは最近の作品なのである。警官隊の隊列がゾンビの群れに立ち向かっていくあたりの絶望感はいいのだけれど、基本的にはひどい話。

非対称

この日、東京都のモニタリング会議は新規陽性者の増加が一週間後に1日あたり2万4,000人になるという認識を示した上で、これまでにない危機的な状況だと発信する。いわゆる病床使用率が50%を超えるという見通しとともに緊急事態宣言の要請の可能性も伝えれるが、50%を超えてから要請したとして発令のリードタイム内には100%を超えることになる。オミクロン株は軽症というプロパガンダが社会機能をついに麻痺させるという流れだが、これはほぼ自明という展開ではないか。

モニタリング会議のいう危機が、市井に共有されているという気がまったくしないのだが、学校は大混乱という話を聞くにつけ、休校の指示を出すなら今ということではないのか。

Our Beloved Summer

『その年、私たちは』の最終話を観る。それがまぁ、初夏に始まった物語が冬を経て明るい夏に還っていく、その円環を感じさせる実に最終回らしい、いい話だったのである。当初から感じていたことだがシリーズ構成はよく練られているし、韓国ドラマにありがちなプロダクトプレイスメントも最小限という印象があって、作り手のこだわりが行き届いた作品だったと思うのである。昨年末から楽しみにしていた配信が終わってしまったのは残念だが、全体として本年最初の収穫ということでいいのではなかろうか。

この日、全国の新規感染確認は初めて7万人を越える。それなりに有効性の確認されたワクチンが行き届いてからのこの展開を予想していた人間はあまりいなかったはずだが、この地でも連日、最多記録を更新して感染の確率はかつてなく高まっていると思うのだけれど、この上、亜種である。残念ながら、それは必ず到来することになる。

恋せぬふたり #3

『恋せぬふたり』の第3話を観る。先週のラストも怖かったが、今週も劇的なヒキのうえに予告ではやっぱりサイコなカズくんの台詞があって、この異常を際立たせる物語りの手つきに感心している。そして冒頭に入るキャプションによる注意喚起は、このドラマが扱っているテーマに整合したメッセージを感じさせるもので行き届いた配慮に感心する。この一貫性こそ、優れた演出の一側面だと思うのである。

この日、地元にもいわゆるマンボウの適用が決まる。それにどれほどの効果があるか疑わしいといえば遺憾ながらその通りで、そうこうしているうち、オミクロン株の感染速度を上回る亜種の台頭が伝えられる。進化は自ら道を探しているに過ぎないとして、言葉通りの波状攻撃とみえる。