Netflixで『アーカイブ81』を観る。今のところ映像データの修復士が火災現場に残されたインタビュービデオの再生を請け負い、正体のわからない団体の山荘で作業を開始するという導入部分なのだけれど、どこかセオドア=ローザックの『フリッカー、あるいは映画の魔』を想起してなんだかワクワクしている。このシリーズそのものは、found footage horrorを標榜する同名のポッドキャストに着想を得ているという話で、こちらも是非、聴いてみなければならない。
『鎌倉殿の13人』の第3話は冒頭から北条政子の子が登場して話の速さに驚く。そして巻き込まれ型の主人公が体育会系男子の集団にあってひっそりと書斎仕事をこなし、主君の危機にあって最小分散不偏推定ともみえる考察を行なって敵の兵力を看破する熱い展開。この面白さはすでに『真田丸』を越えているのではなかろうか。引き続き坂東彌十郎の北条時政がいいのだが、歴史はこの先、幾つもの見せ場を用意しているので非常に楽しみ。