ちょこっと京都に住んでみた。

Amazonプライムで『ちょこっと京都に住んでみた。』を観る。数年前の年末にやっていたドラマだと思うのだけれど、見逃したままになっていたのである。言ってしまえば『京都人の密かな愉しみ』のフォーマットと同じドキュメンタリードラマなので、好きに決まっているのだが、京都は遥か遠く、どうしたって出町柳で洋食を食べたくなる。ぐぅ。

当地は7年に一度という祭の季節だけれど、山から切り出した大木の曳行はパンデミックの影響でトレーラーでの運搬に変更されている。いわゆる人流の抑制が目的のはずではあるけれど、沿道には結構な人が見物に出かけていて、このところ増加の傾向にあった市内の感染拡大に拍車をかけるのは間違いなかろうという気がする。

窓際のスパイ

Apple TV+で『窓際のスパイ』を観る。ミック=ヘロンの『SLOW HORSES』の映像化で、首魁のジャクソン=ラムをゲイリー=オールドマンが演じており、オープニングタイトルにはミック=ジャガーの新曲『Strange Game』が流れるという贅沢なつくり。英国のスパイスリラーに期待される全てがあって、第1話から傑作じゃなかろうかと期待は高まる。

画面はル・カレ映画風に細部まで行き届いたもので、しかし原作のアイテムが律義に配置されている。その上にビル=ナイ、フィリップ=シーモア・ホフマンの流れを継ぐゲイリー=オールドマンのキャラクターがあるとすれば、ヘロンには悪いが、我々が読みたいのはこういう小説なんやで、と思わざるを得ない。この映像化の文体は、オリジナルのそれを上回っていると思うのである。素晴らしい。

全体では6話構成のようだけれど、初回配信は第2話まで。例によって次回金曜日を、刮目して待て。