介入

この日、145円を越えて続く円安に日本が24年ぶりに単独の介入を行う。日銀のスタンスを踏まえれば、円が売られるのは自然の流れといえ、この介入も一時的なアンカーにしかならないだろう。何しろドルは5%を目指そうかという勢いで利上げを続けており、他の通貨もインフレに対処する姿勢を固めていて、空気を読まないのはトルコリラだけという状況なので、ドルを現金でもつというオプションが運用の選択肢となりつつあるからには。

この不透明な状況で、2ー3年は金利を上げないとして先行きにコミットした日銀のスタンスこそ異様で、選択肢をもちえない本邦の中央銀行のアセットバランスが既にデッドエンドにある証左ではなかろうか。

『すべて忘れてしまうから』の第2話を観る。設定はいいとして展開にやや不安があったのだけれど、話が動き始めた気配があり、気の利いたエピソードの呼応も差し挟まれて面白い。巻末のゲストアーチストは三浦透子で、相変わらずの歌の上手さに感心したけれど、このフォーマットもなかなかいい。