君の瞳が問いかけている

『君の瞳が問いかけている』を観る。チャップリンの『街の灯』をモチーフにした韓国映画の吉高由里子、横浜流星の主演による日本語版リメイクという出自である以上は、どこかで聞いたようなストーリーだし、ご都合主義といわれても仕方のない展開ではあるものの、まず、吉高由里子は視覚に障害のある様子を違和感なく演じ、横浜流星は優れたキックボクサーのオーラを纏ってこれも違和感がない。冒頭、吉高の問いかけるような視線からのタイトルバックが期待させる映画的な高まりは概ね、お約束通りに展開するけれど、これはこれでいいのではなかろうか。犬が登場するのはいいとしてその世話がどうなっているのかとか、海岸の場所をどのように記憶していたのかとかいう疑問はあるとして。

macOSの最新のメジャーアップグレードは全体に順調だと思っていたのだけれど、ときどき内部的な不具合が垣間見えるような気がしなくもない。 iCloudの同期がかなり頻繁に滞るのは、Venturaの不具合ではなかろうかと思いながら、13.1のリリースを心待ちにしている。

窓際のスパイ シーズン2

Apple TV+で配信の始まった『窓際のスパイ』の第2シーズンを観る。ミック=ジャガーの『Strange Game』も変わらず、全シーズンから地続きの設定で話は始まる。面接でジャクソン=ラムのことを聞かれたカートライトの表情が秀逸。相変わらず脚本の出来はいいし、演技の基本的な素養の高い役者が揃っていると思うのである。第1話からゲイリー=オールドマンの出番が多いのもいい。

トロール

Netflixで配信の始まった『トロール』を観る。北欧伝承のトロールは実在するという話では『トロール・ハンター』というのがあって、POVも使った現代風が醸すギャップ萌えがポイントになっていたけれど、本作もファンタジーではなく、今どきのパニック映画の体裁を借りていて『シン・トロール』的なところがなかなかいい。異変の偵察にF35が出動するあたり、無駄に金がかかっているのである。北欧風のシックなウォールームも雰囲気がよくて、司令室好きはそれだけでも楽しめる。なんであれ、怪獣映画的なところは悪くない。

ここ暫く、県内の新規感染確認は3,000人を超えることがたびたびで、各地域の医療警戒レベルも真っ赤となって落ち着く見通しがない。そもそも人流のまばらな木曽地域さえ陥落し、学校は間欠的に学級閉鎖と学校閉鎖を繰り返しているようである。いわゆる第8波は不可視化されているので、日本のアドバンテージであった「自粛」を喚起することなくこのまま水位は上がり続けるという最悪のシナリオを辿りつつあるのだが、どうやら何もしないという決意だけは強固のようである。足元でワクチンはさほど期待できないという傍証だけが積み重なっているにも関わらず。