いやはや

同性婚を否定した首相答弁がいかにも自民党らしい体質を改めて示したことが騒ぎになっているけれど、与党内多数意見がこうした今様の右派カルト的見解で占められていることを疑う余地はあるまい。秘書官の更迭にしたところで、政権の価値観と相容れないという大嘘には呆れ返る。筋目を通すなら、そもそも先に放擲されるべき人材は十指に余る。

多様性の欠如という点では、G7どころかG20まで範囲を広げてもダントツであることが俄かに意識されて、政府からは泥縄とさえ言えないお粗末なお気持ち表明が続いているが、まさか今さら糊塗できると考えているわけでもあるまい。一事が万事、そうしたレベルで、いったい何を考えているかわからないというのが、この政権の特徴だと思うのである。COVID-19の5類への変更やマスク義務の解除はサミットを意識していたという話があるが、世界標準をいうのであれば、もちろん先に気にすべきはこちらであって、しかしまぁ、取り繕いようもない。