Netflixで配信の始まった『タイガー&ドラゴン』を何となく見始めて、やはり滅法面白いので止められなくなっている。これも2005年のドラマだと思うと、時の速さに震えるしかないのだけれど、16年後の2021年、宮藤官九郎、磯山晶、金子文紀のチームが長瀬智也を主人公として『俺の家の話』を作ることになった歴史的経緯を踏まえると感慨は一層、深い。そして、この15年後、この林家亭どんつくが新垣結衣と結婚することになろうとは、何人にも予想できなかったはずである。
それはともかく以前、全話を踏破したのは15年も前になるのだけれど、どうやら社会の価値観も微妙にアップデートされているところがあって、タバコや暴言の内容には時代を感じる。しかしこの作品自体、古典落語のようなもので、再読に耐える面白さがある。