RebuildでWWDCの振り返りを聴いている。それはともかく、改めて考えるとMacBook Airの15インチはおまけのようなもので、このタイミングで発表されたのは単に設計リソースか製造上の都合ということであろう。iOSからiPad OSを分離して、ウィジェットなどの機能の実装は後者がやや後追いすることになったが、結果として個別の品質は上がっているように見えるのと同じく、アップルのプロジェクトマネジメントは集中するポイントを自ら設定する境地にあってブレない。これが勝者の余裕というものであろう。
そしてVision Proを考えると、このところ進められてきたインターフェースの近代化は、このデバイスの全く新しいUIにとっても不可欠だったのだろうという気がして興味深い。前述のウィジェットも、何度も提案されてはそれほど使われない機能に違いないのだが、今回はvisionOSの視野に浮遊して機能することとなり、体験や有用性もちょっと変わってくるのではなかろうか。我々はこれまでより一段大きな枠組みで、その統合的な構想の実際を確認することになる。