このところは当地もだいぶ気温が上がって、日中は春の陽気。東日本大震災から12年のこの日、もちろん震災にまつわる情報がいろいろと伝えられ、否応なくあの頃を思い出す。M9という途方もないエネルギーの放出となった地震をもう一度、体験することになるかはわからないが、原子力災害という人類の愚かさは本日現在、ザポリージャ原発での6度目となる外部電源喪失によって繰り返されつつある。本邦では廃炉の工程表に時間軸を書き入れることが、ほとんど諦められつつあって、封じ込めどころか溶け落ちた炉心の状態さえ把握しかねているというのに、原発を再開して60年を超える原子炉の稼働さえ認めようというのである。人間を滅ぼすのは間違いなく人間だろう。