松本

渡世の用事で松本へ。午後になれば気温は30度という日だけれど、重装備のスーツを着込まなければいけない事情というのも、あるわけである。『マスター・キートン』か『VIVANT』かという感じでアスファルトの照り返しを歩く。松本城の周辺は、いつの間にか再開発がされていて、なんだかだいぶ景色が変わっているところもあるみたい。インバウンドで生きて行くことを決めた勢いでゼネコンの口車にのってしまった雰囲気があるけれど、100年の風雪に耐えうる文化的な奥行きがあるのかは、まだわからない。とにかく暑いので、夏は死ぬということは明らかだとして。

『どうする家康』は本能寺の顛末があって、次週はいよいよ伊賀越えという時間帯。定説を大きく逸脱せずに、どのように語るかという解釈への興味で観ることができる展開が続いていて、この頃の『家康』はだいぶ面白くなっている。