国会の会期中は決まったことは何もないと惚け、福島漁連ではなく全漁連との面談でお茶を濁し、一定の理解は得られたとの独善的な物言いで、事故原子炉によって汚染された水の海洋放出が、今や猶予がないと閣議決定される。安倍以降の典型的な独裁の手法で、またも責任という言葉の重みは毀損した。この件に関しては、中国が言っていることにだいぶ理があって、本邦の国益は長期にわたり損なわれるであろう。そうである以上は、後世の検証に託すべき文書の集積があって然るべきだが、今や低開発独裁国のレベルに堕ちた行政では、機会をとらえて記録の抹消に勤しむであろうことが今からわかっている。