地球温暖化はそのティッピングポイントを越えて地球沸騰化に向かうと国連事務総長が警告する。沸騰という言葉には、状態の位相が変わったという含意があり、単により強い言葉を選んだということではない。この7月は史上最も暑い7月となったが、これから先、最も涼しい7月だったということになる可能性は極めて高い。これから先は、あらゆる気象的な事象が極端化する。社会の仕組みがその激変に適応することは難しく、収奪と諍いと暴力が台頭してくることもまた、間違いあるまい。
この日、日銀による金利政策の上限目標が変更される。政策としての持続可能性の是非はともかく、理由となったインフレの傾向は明らかに供給からのプッシュ型であり、円安がそれを増幅して国内の困窮の度合いはさらに強まる。単に金銭の話を超えて食糧自給が問題として認識される未来すら、そう遠くないかも知れない。