終わらない週末

『終わらない週末』を観る。終末ものといってもいろいろなトーンがあるものだけれど、実際のところ、世界が滅びに向かうのであれば情報から隔絶され、何が何だかわからないうちに酷い目に遭うに違いないのである。まぁ、そんな感じの話なので、物語的なカタルシスはほとんどなく、何かの暗示のようなエピソードが続く。ジュリア=ロバーツとイーサン=ホーク、マハーシャラ=アリというキャストに、よく合っていると思えなくもない。オバマ大統領も読んだ小説が原作ということだけれど、そちらは未読。去年の年末はアダム=ドライヴァー主演の『ホワイト・ノイズ』という作品がリリースされていたけれど、Netflixには最近、年の暮れになるとポストモダニズムっぽい終末作品を出してくるというパターンがあるみたい。正直言って、楽しめたのは『ドント・ルックアップ」だけという気がしなくもない。

この週末、アメリカはガザでの人道的停戦を求める安保理決議案に拒否権を行使する。