放送法の解釈をめぐる行政文書を、当時の所轄大臣が捏造と主張して居直るという事件が起きている。言論に対する弾圧ととられかれない発言の記録を、自分の記憶と違うという理由で虚偽であると主張しているのだが、自身の政治的立場を守るために行政の信用の源泉を毀損しているという指摘は全くその通り。かつて安倍政治であったものが、さしてカリスマ性のない首相に継承されて凡庸化し、いわば標準装備となったという嘆きもあったけれど、それも選挙で多数議席をとったという学級会レベルの拠所をもつに過ぎない話だから、これを覆していくほかないのである。しかし。