INFORMA

『INFORMA』の第9話を観る。どこに向かうか判然としていなかったところがあるのだけれど、本筋と思われた事件は、石橋蓮司が演じる黒幕のヤバい妄執である意味のカタがついて、主人公と殺し屋の因縁だけが残るという展開の整理に感心する。今回はおそらく全編のクライマックスでもあって、後半の立ち回りの緊張感はテレビドラマの期待水準を大きく上回る。『エルピス』しかり、このところのカンテレ制作のドラマの水準は大したものなのである。

北陸電力志賀原子力発電所直下にあると議論になっていた活断層について、規制当局が電力会社の主張を認めて原発の再稼働に向けたハードルがまたひとつ取り除かれる。核を含む戦争の想定に4兆円の国費をかけてシェルター施設を作ろうとゼネコンと策謀している政府がこれである。

セキュリティ

PC周りのセキュリティ対策は結構、マメにやる方なので、ほとんど自意識過剰というくらいの安全対策を運用していると思うのだけれど時々、思いがけない通知が来て不安になることもなくはない。このたびはApple IDの登録に使われるSMS認証の通知が入ってきて、どこかで電話番号の登録が試みられたことが知れ、何だろうという気分になる。誰かが電話番号の入力を間違えただけということなのだろうけれど、思いがけない落とし穴があるというのがこの世界の怖さなので、同じような事例を検索したりしている。

心不全

昨年9月までの確定値と2023年2月概算をプロットした人口推計のグラフは、この2年で日本の人口が急激に減ったことを示していて、その前の8年の減少の合計より大きな減少幅になっているみたい。推移として明らかに角度が異なる減少段階にあり、出生率の減少よりも、死者数推移に見えるいわゆる超過死亡の増加と整合した結果であろう。このパンデミックの時期、COVID-19が原因とされている死者を大きく上回る死亡の増加により、日本の人口は目に見えて減っているのである。

同じ日、NHKのクローズアップ現代のテーマは「心不全パンデミック」で、心不全患者の増加と長期にわたる加療が急性期病院を圧迫していると報じる。もちろん、心不全は伝染性の病ではないが、これをパンデミックと表現するところに推定原因の所在と現場の実感があるのだろう。オミクロンの症状は軽い、と言いつつ感染者数の増加に比例して死者の絶対数は積み上がり、同時に免疫不全の常態化と血栓の増加が他の病態での患者と死亡を増やし、人口のデータを振り返れば、そこに明らかな相関を見出すことになるだろう。