後れ馳せながら『シン・仮面ライダー』を観る。映画館では早くもやや小さめの小屋での上映となっていたけれど、客の入りはそこそこあって、わけても子供三人の家族連れの両親は開巻3分で派手に飛び散る血潮に、やってしまったと思ったことであろう。一応、PG12なのだが、冒頭からこの展開は予想していなかったに違いない。仮面ライダーの登場シーンの再現度がすごいのだが、演出プランは模倣を目指しているわけではないのである。
一方、ジジイ世代には、そこかしこのディテールが響く作りになっている、無論のこと。庵野秀明監督は脚本だけでなく、モーションアクターや光学作画にも名前を連ねており、やはり気合の入り方が違うのである。ロボット刑事Kのオマージュもいい。