THE LAST OF US

HBO製のドラマシリーズ『THE LAST OF US』を途中まで観る。人気のあるゲームタイトルのドラマ化で、実はゲームそのものもPart1の冒頭付近をやったことがある。しかし、コツコツとゲームをする根気のないこちらとしては、同じ世界観で作られたこのドラマの方が有難い。HBOであるからには、それなりにきちんと作られているのである。

ポストアポカリプスものの常道を踏みつつ、危機から20年後という時間軸の置き方がちょっといい。文明が崩壊し、秩序が部分的に回復しつつある世界の寄る方なさ。どちらかといえば人間のほうが危ないという状況が通底しているのだけれど、ドラマとしてはそういうことになるのであろう。第3話の評判が高いけれど、確かにこのエピソードはよく出来ている。

シン・仮面ライダー

後れ馳せながら『シン・仮面ライダー』を観る。映画館では早くもやや小さめの小屋での上映となっていたけれど、客の入りはそこそこあって、わけても子供三人の家族連れの両親は開巻3分で派手に飛び散る血潮に、やってしまったと思ったことであろう。一応、PG12なのだが、冒頭からこの展開は予想していなかったに違いない。仮面ライダーの登場シーンの再現度がすごいのだが、演出プランは模倣を目指しているわけではないのである。

一方、ジジイ世代には、そこかしこのディテールが響く作りになっている、無論のこと。庵野秀明監督は脚本だけでなく、モーションアクターや光学作画にも名前を連ねており、やはり気合の入り方が違うのである。ロボット刑事Kのオマージュもいい。

ゴーステッド

『ゴーステッド』を観る。Apple TV+にしては珍しい種類のエンターテイメント映画で、アナ=デ・アルマスとクリス=エヴァンスが主演という、結構な大作なのである。こういう映画が直接配信される時代にあって、画質も音質も飛び切り精細なのできちんとした設備で視聴したいところ。

予告の類は見ないほうが楽しいと思うけれど、スポイラーもお約束のうちという感じ。いつものことだが、クリス=エヴァンスは二枚目過ぎないキャラクターを演じるところに好感が持てる。豪華なカメオ出演の無慈悲な扱いが楽しい。

寝不足

このところ、なんだか仕事が立て込んでいて、ヨーロッパ時間に合わせた会議も入ったりするので睡眠時間が短くなっている。何しろ、こちらは朝型で、7時から稼働しているのである。ちょっとサイクルが狂うと、4時前に目が覚めてうまく寝付けないとうことすらあって辛い。

日中は初夏の陽気であり、コロナは再拡大の兆しをみせ、ウクライナの戦争は終わらず、そのほかのあれこれも矛盾を露呈しながら大きな構造は動じずにある、そんな2023年春。

第9波

こちらとしては久しぶりに来客があったのだけれど、こちらはマスク着用だというのに、東京から来た人たちがノーマスクだったので、やや気まずく、しかし調子を合わせるようなものでもないので、淡々と接客する。まぁ、全体にそうした同調圧力が作用していると思うのである。

そしてこの日、第9波は第8波を上回る可能性が高いという見解を、今や端に追いやられているとも見える専門家の有志が表明する。感染者の増加に応じて死者と後遺症によって苦しむ人が増えるのは当然の話で、それを見て見ぬふりで済ませようとしていることについては何度でも指摘する必要がある。

Cocerning

イーロン=マスクのいろいろについて、今さらどうこうということはないのだけれど、これから注力しようというGenerative AIをTruthGPTと呼ぶトランプ仕草には嗤う。これは意図してのことなのか、ちょっとわからないのだが、結局のところ同類と思えば説明としてはかなりしっくりくる。宇宙の真実を持ち出してくるあたり、詐欺師の手口と区別がつかないのだが、ビジョナリーというのはこういうものだったろうか。

おとなりに銀河

NHKのドラマとアニメが並行してオンエアされている『おとなりに銀河』を、しかし原作の漫画で読んいる。予想以上に甘ったるいのだが、あらかじめ大人買いしてしまったので、読み通す予定。Amazonあたりでは、既刊巻数を指して「全5巻」とあるのだが、しっかり続いているというのが最近の常識で、かつて全5巻といえば5巻で完結している作品を指したはずなのである。