この前日、WHOは専門家会合の勧告にもとづいて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」宣言を終了する。これは各国ですすむ緩和の動きを追認するものだが、同時に「どの国でも起こり得る最悪な事態は、今回の知らせを理由に警戒を緩め、構築したシステムを解体、あるいは国民にCOVID-19を心配する必要はないというメッセージを発信することだ」とテドロス事務局長が釘を刺した通りのことが、この国でも起きつつある。まず、この連休明けは酷いことになるはずだが、その事態の全貌が把握されることは既にないのである。