専横

ヒロシマで行われたサミットは、ちゃっかりと核抑止の必要を肯定し、あたかも平和志向の宣言であるかと思わせつつパワーゲームによる世界観を補強する。NHKのニュースは総動員でこれを盛り上げ、多国間の防衛協力を積極的に取り上げて、ひとつひとつタガを外していく。どさくさに紛れてウクライナへの戦闘車両の提供まで約束して挙句、この勢いをかって解散総選挙を目論んでいる気配である。野党第一党を目指す維新の台頭まで視野に入れれば、専横のリヴァイアサンは、とうとうこの国の社会を制圧下に置くだろう。それを為そうとするものは、もはやその気配を隠すつもりもなく、この国の滅亡時計は残り30秒というところではあるまいか。