ライダーズ・オブ・ジャスティス

『ライダーズ・オブ・ジャスティス』を観る。マッツ=ミケルセンが故郷デンマークで主演した映画。列車事故で妻を亡くした軍人が、それがギャングの仕業であると吹き込まれて復讐を開始する。鬼の如きマッツ=ミケルセンを主人公として、その実、偶然が支配するどうにもならない人生の網目をよろけつつすすんでいく男でしかないというのがヨーロッパ映画らしいところで、錯綜した成り行きは、ただ神の目だけが見通しているというつくり。

この日、ロシアの武装蜂起はベラルーシの仲介によってプリゴジンが離脱し、どうやら収束に向かう。反乱と断じたプーチンが、振り上げた拳を収めたかたちで、混乱したパワーバランスが安定化するまでには時間がかかるのではなかろうか。

そしてこの件について本邦での報じ方が、昼寝でもしているのかというほどにナマクラであることが話題となっていて、ロシアの騒動に忖度もないだろうから、結局のところ報道機関の実力が「その程度」となっていることを私たちは心配しなければならない。