荒野に立つ のん(能年玲奈)の自伝的な歌詞だというので『荒野に立つ』のMVを観て、なるほどこの10年を総括するような楽曲と、自らメガホンをとったミュージックビデオのいろいろに感じ入り、演じることも歌うこともやめなかったこのアーティストの仕事に改めて敬意を抱く。 『あまちゃん』の再放送であらためてそのストーリーとの二重性が認識されているだろうけれど、2010年代の悪戦苦闘を予言するような話だと思うのである。もちろん、フトマキは収奪的なあらゆる構造の象徴として。