ゾン100

もう7月というわけで、世間は夏シーズンの番組に切り替わり、新番組もちらほらと配信に現れるようになってきているので、さわりの部分をちょっと見たりしている。『ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと』というのはNetflixで予定されている実写版が面白そうだと思っていたのだけれど、この度、アニメも開始されたというのでメディアミックス戦略に感心していたのである。原作の漫画は未読。

その第1話は、いわゆるブラック企業に勤める主人公が、過酷な労働に流されるうちゾンビ同然の毎日を送るようになるという導入なのだけれど、漫画的に誇張されたブラックぶりやそれに適応している一群の社員が描かれてキツい。もちろん、カリカチュアされた状況が物語の動機に転じることはわかっているのだが、この奴隷制資本主義の臭気にはエンタメの気分を削ぐところがある。どうして、これほどまでに許し難いのかを考えている。