渡世の事情で横浜へ。日曜日の午前中だと、中央道と圏央道に渋滞というようなものはほぼなくて所要時間は2時間半というところ。今年は年末年始を長期休暇にすることに失敗しているので、日帰りとなり、帰路も同じような感じ。それはいいのだが、22日から休みに入っていれば、18連休が可能だったはずなのである。

砂の上にも花は咲く

Netflixで配信の始まった『砂の上にも花は咲く』を観る。朝鮮相撲ともいわれるシルムを題材にしたドラマで、行き止まり感を漂わせるマイナースポーツものの哀愁と同時に、どことなくサスペンスの風味も感じる第1話。映像は美しく落ち着いたカラーグレーディングで、ドラマの質も高い。第2話ではその謎がさらに深まって、なんとなく物語の方向が見えてくる展開で、これがなかなか面白い。この役のために増量したというチャン=ドンユンがいい。ちょっと楽しみな感じ。

タント

ダイハツの不正についての記事を読むと、ほとんど遡れる限りの資料で組織的な不正が行われていたことが確認できて、それが実に34年前にわたるというので驚く。こちらが社会人になる以前からの話といえば、どうしてこれまで発覚しなかったのかに興味がある。その範囲はかなり広範にわたり、システム的に偽装や隠蔽が行われてきたとなると、ほとんど通常業務として考えられていた可能性すらある。確かに、一部の認証のごまかしというような話ではないのである。

JPCZの影響で日本海側は大荒れ。記録的な積雪が急速にすすみ、一方で来週は気温の上昇が見込まれるという。コロナは新たな変異株であるJN.1の台頭が話題となっている。

隠滅

『窓際のスパイ』シーズン3の第5話を観る。シーズンフィナーレ手前、物語は荒事の山場。意外な人物がスラウハウスの武装担当として物語を盛り上げる。面白い。そして絶妙にいいところで、最終回に続く。

なんだか師走という感じの師走で、昼前から2時間かけて新宿に向かい、2時間仕事をして2時間かけて帰宅する。いやはや。

クローズアップ現代

1993年に開始された初代『クローズアップ現代』の30周年を記念した番組に、国谷裕子氏が出演していて、このところの安倍派放逐の背景にある何がしかのパワーバランスの変化を感じる。このひととき、正義は回復された。敵の敵は味方ということであれば、それがなんであれ味方ということになる。ひょっとした最近、報じられた不祥事の発覚とそれに関連する人事さえ、一連の「正常化」の一部ではなかろうか。

『時をかけるな、恋人たち』の最終話を観る。最後はツジツマ合ったというよりは、ややオープンな終わり方ではあるけれど、上田誠らしい全体の雰囲気は悪くないドラマだったと思うのである。まぁ、吉岡里帆が最高。

リトリート

Disney+で配信している『A Murder at the End of the World』の最終話を観る。密室劇でありながら、過去の出来事を行ったり来たりの展開で、いささか長い気もしたこのシリーズではあるけれど、なぜか影の薄い登場人物はさして出番もないまま退場する。実は先鋭的なテーマを扱っていたということが判明するのだけれど、謎の解明はまさに新本格という味わいで、特有の面白さと残念さが同居している。7話まで引っ張らずに、全4話くらいのシンプルな話にしておけば結構よかったのではなかろうか。

この日、安倍派と二階派に強制捜査が入り、札幌五輪の招致活動の停止が表明される。安倍的で森的なものの排除は仕上げの段階にあって、そのこと自体は遅いくらいだと思うけれど、いかなる力学の変化によるものかは気にかかる。

心あたり

週明けの職場では、これまでマスクをしていなかった向きが、にわかにマスクを装着し始めて、どうやら何がしかの流行の兆しをみる。皆、心あたりがあるというのである。インフルエンザとコロナが忘年会を通じて大いに広まっているという話だが、無理もない話である。この日も気温は急速に低下し、空気の乾燥は進行している。これから年末にかけて、公衆衛生の状態はまたも深刻な悪化をみるに違いない。

与党の支持率が大幅な悪化を示し、内閣の不支持率は戦後最高というこのタイミングで、またも北朝鮮のミサイルについて逐次の速報が流れる。その実、リアルタイムの出来事ではないというのはいつものことだが、これがある種のショックドクトリンを運用しようというプログラムだったとしても驚かない。これにはいったい、どのような実際的な利得があるというのだろうか。