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首相秘書官がオフレコと称して差別発言を行い、毎日新聞がこれを報道する。もちろん、オフレコは都合の悪いことを報道させないための一方的な宣言であってはならない。首相周辺の看過できない暴言は、同性婚の検討を頑なに拒否するこの政党の全体的な気分を表しているのだろうが、他にも記者がいたはずの取材で、これを報じたのが毎日新聞だけというのは一体どういうことなのか。日本のジャーナリズムの基本的な体質がこのようなものだとすれば、この国の腐敗がここまで極まったのも共謀共同正犯の存在があってのことだろう。他社は何故、オフレコが成立していると考えたのか、せめて見解を示すべきではないか。