イスラエルはこの前日、レバノンの1300箇所に爆撃を行い、500人近い市民が死亡し、負傷者は1600人を数える。死者の数は増えるだろう。イランでの暗殺、ベイルートの空爆、関与を明言していないポケベルの連続爆破と国境を超えた攻撃はエスカレーションする一方で、ヨルダン側西岸のアルジャジーラ支局をイスラエル軍が占拠する様子も伝えられたばかり。実態としては、広汎での戦争状態にあって、この先を見通すことができない時間軸にある。こうした光景は、この半世紀にわたって繰り返されてきた制圧と抵抗の、何度目かの再演だとして、その大義は大きく揺らいでいる。