昭和日記

青空文庫で『古川ロッパ昭和日記』を読んでいる。みっしりと書き込まれた日々の記録が、少しずつ変調して戦争に向かっていく。大きな流れのようなものが背後に立ち上がっていく様子が興味深い。稗史やオーラルヒストリーを好む所以だが、日々の細部の積み重ねがそれを生じているわけで、人生に一度きりの仕事だと思えば一層、感慨深い。