『暗殺コンサル』を読む。ハーパーBOOKSから刊行されている韓国製の小説で、自然死に見える暗殺計画の立案を職業的にすることになった男の手記の体裁で物語はすすむ。語り口はちょっと村上春樹っぽい。ハーパーBOOKSでは台湾からの翻訳になる『炒飯狙撃手』も面白かったけれど、この話もなかなか面白くてページが捗る。さまざまな国に全く異なるタイプの才能があり、しかしこのグローバルな世界では全くわからないというほどの異質さでもなく楽しめるので、こうした作品の発掘と翻訳という仕事はまったくありがたい。
この日はシンガポール経由でインドのベンガルールまで移動。バンガロールの名称が変わったということは意識していなかったけれど、インドのシリコンバレーといわれる当地の雰囲気は新興地域に特有の活気があって、成長そのものがこれからというポテンシャルを滾らせている。