1日の地震で停止中の志賀原発では、油漏れなどの被害があったほか、一部の外部電源が使えなくなるという深刻な被害を受けたということだけれど、2日の遅くには敷地内の水位計が3メートルの水位上昇を記録していたということが明かされる。その前日、津波の観測で有意な変動は確認されなかったという記者会見があったばかりである。その上、志賀原発1号機の外郭に設置された4メートルの防潮堤が傾いていることがわかったというから、津波によって大きな被害が出てもおかしくなかったということになる。現実に外部電源の配管は損傷しているのだから、このトボけた対応は何なのか。年末に経団連の会長がわざわざ当地を訪れて再稼働を促したというニュースがあったわけだが、幸いにもその目論見が現実となる前に原発再稼働は亡国の政策であるということが確認されたということでよろしいか。