春一番

この日、気温は急上昇して2月としては記録的な高温を観測して、関東では春一番が観測されたそうである。先週の雪はこのあたりでもほとんど溶けてなくなる。この傾向は全球的な温暖化の結果で、北極圏の気流の変化が遠因にあり、したがって急速に気温が下降するという展開もあるに違いない。いわゆる激甚化の一環なのである。

桜島

この日の夕刻、桜島で爆発的な噴火が起き、噴煙は上空5,000メートルに達する。夕暮れを背景として、火山雷をともなって噴火する様子は畏敬の念を抱かずにはおられない光景である。それに先立って、別府の鶴見岳でも火山性の地震が観測されており、ちょっと不穏な感じがしなくもない。だいたい、身構えてしまうほうである。

シフト

この日の東京市場は1,000円以上の値上がり。バブル以来34年ぶりの高値を記録する。経済全体の成長見通しが変わってきたというわけではないから、これは相対的なものだと考えれば、中国の先行きに対する懸念はいよいよ本格化して、資本の偏在に変化が起きているということではなかろうか。全体的にはエンジンの喪失と長い停滞をイメージさせる。そしてこの市場の効果によって、さまざまな経済格差はいよいよ拡大していくことになる。2024年はその節目として記憶されるのではあるまいか。

ファミリー

この日は明け方に雪が舞う。日が昇る前に、粉砂糖を塗したような着雪となるが、これから先はやや暖かくなるようだ。春めいた気温になるようだから、全体的な高気温の傾向は続いているのである。一昨日、久しぶりに諏訪湖畔に行ったのだけれど、湖面凍結には程遠い状況で、地球沸騰化の時代に、いわゆる御神渡りは過去のものとなるのではなかろうか。あるいは、気候の激甚化によって、異様な寒波に襲われることもなくはないとして。

『さようならマエストロ』は直近の第5話まで視聴してオンエアに追いつく。もちろん、日曜劇場であれば当然ということになるのかも知れないけれど、バラバラになった家族が再びひとつになろうかという王道の展開で、しかし典型的な核家族への回帰が目指されるというのであれば、この多様化の時代にずいぶん古臭い家族観だという気がしなくもない。

さようならマエストロ

『さようならマエストロ』を観る。第1話からはじめて、まだオンエアには追いついていないのだけれど、市民楽団を題材にした王道のストーリー展開に、親子の葛藤を絡めた話はそれ自体、面白くて楽しめる。脚本は大島里美。西島秀俊はこういう役柄が実によく似合うし、芦田愛菜もいい。第3話のエピソードの作りと序盤の盛り上げ方に感心している。しかし、このタイトルが示唆する先行きとは。

ラン・ハイド・ファイト

『ラン・ハイド・ファイト』を観る。母親を癌で亡くした娘と父の葛藤に始まり、日常を侵食する不穏な動きからスクールシューティングに至る序盤はさほどお金がかかっていないことが明らかだとしても、そんなに悪くないのだけれど、アクションが入った途端、なんだか演出上の不手際が目について、何だこれという感じになる。車がドアを破って突入してくる前に、あらかじめ防御姿勢をとっていたりするので理解が追いつかない。立派なB級映画なのである。ストーリーもほぼ予想から外れることなく展開して感心するところも特にないのだけれど、雰囲気は悪くない。

脱落

ネットに浮遊する飛ばし記事を読むことはほとんどないのだが、本日は観るのをやめた今クールのドラマという趣向につい引っかかって、内容を一瞥してしまう。アンケートを装いながら、雰囲気で創作をあげつらう意図が明らかで、何なれば脱落した視聴者はどんな作品にも存在するだろうし、まぁ、適当なカウントダウンをしているだけの内容なのである。まったく空疎であっても記事として成立するあたりが空恐ろしい。

ウクライナでは総司令官が解任され戦局は混迷を深める。ガザでの作戦行動は継続しているがニュースの流量は極端に減って、それに応じて世界の関心も低下していると見える。